参考事例
テキサコとシェルは、米国西部において、ガソリンを精製・販売するJVを組成し、JVは米国西部において両社のブランドのガソリンを精製・販売することとしました。JVは、両社のブランドを維持したまま、単一の価格設定を行いました。テキサコとシェルのガソリンスタンドのオーナーは、テキサコとシェルが両ブランドのガソリン価格を統一したことは価格協定に該当し、当然違法ルールに抵触し、シャーマン法第1条に違反すると主張しました。連邦最高裁判所は、シャーマン法第1条の下では、適法かつ経済的に統合されたジョイントベンチャーが事故の商品にかかる販売価格を決定することは当然違法になるものではないと判断しました(Texaco Inc. v. Dagher et al (547 U.S., slip op. at 6(2006)))。