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独占禁止法の法律相談.com
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HOME課徴金減免申請に関わる問題欧州ガス絶縁開閉器カルテル

最初の制裁金減免申請者であるABBは制裁金全額の免除を受けました!

課徴金減免申請に関わる問題
2007年1月24日、欧州委員会は、ガス絶縁開閉装置の市場でカルテルを形成していたとして、日本企業を含む11企業グループに対して、総額約7億5000万ユーロの制裁金の支払いを命じました。

本件は、関与企業の1社であるABBが制裁金減免制度を利用して通報したことが摘発の端緒となりました。

摘発の結果、シーメンス(オーストリア)、アルストム、アレバはカルテルにおいて主導的な役割を果たしたと認定され、制裁金は5割増しとなりました。

制裁金額は、それぞれ、シーメンス(オーストリア)が約2200万ユーロ、アルストムが約6500万ユーロ、アレバが約5300ユーロです。また、シーメンス(ドイツ)に課された約4億ユーロという制裁金額は単独企業に対する制裁金額としては過去最高になりました。

ABBも繰り返しの違反者として厳しい制裁金額が課されるところでしたが、欧州委員会に対して2006年告示の要件を満たした申請者として約2億1500万ユーロの制裁金全額が免除されました。

欧州市場への参入実績のほとんどない日本企業に対する制裁金額は、世界売上高の10パーセントを最高額にするという基準に従い、三菱電機が約1億1800ユーロ、東芝が約9000万ユーロ、日立製作所が約5100万ユーロ、富士電機が約370万ユーロ、日本AEパワーシステムズが135万ユーロと、非常に高額なものとなりました。
 
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