欧州第一審裁判所Maritime Belgeの訴えを棄却
2008年7月1日、欧州第一審裁判所は、Martime Belgeの訴えを棄却しましたね。欧州委員会は、同社に対して340万ユーロの制裁金賦課決定を発令していたところでした。Maritime BelgeはCentral and West African Shipping Line Conferenceのメンバーであり、同組合は、船賃のレート等を固定しており、通常であればEC条約第81条違反になるところ、ブロックエクゼンプションにより、EC条約81条の適用を免除されていました。ところが、CEWALは、100パーセントの特約リベートを荷主に提供するなど、市場における支配的地位を濫用し、当該濫用行為について、欧州委員会は、EC条約82条違反を認定しました。当初、欧州委員会は、総額1000万ユーロの制裁金を賦課する制裁金賦課決定を発令し、当該決定中の事実認定は、欧州第一審裁判所及び欧州裁判所に支持されたものの、制裁金額については手続的な瑕疵を理由に決定が覆されました。そのため、欧州委員会は、再度、制裁金賦課決定を発令し、当該決定に対してMaritime Belgeが欧州第1審裁判所に対して上訴していたものでした。
Reported by Dr. Inoue
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 欧州第一審裁判所Maritime Belgeの訴えを棄却
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://antitrust.main.jp/mt/mt-tb.cgi/90
コメントする