欧州委員会、板ガラスカルテルで記録的な制裁金賦課決定を発令

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2008年11月12日、欧州委員会は、板ガラスカルテルの当事者である4社に対して、合計で総額約13億8389万6000ユーロ(約1700億円)の制裁金賦課決定を発令しましたね、内訳は、サンゴバン8億9600万ユーロ、ピルキントン3億7000万ユーロ、旭硝子1億1350万ユーロ、ベルギーのソリバー439万6000ユーロ。サンゴバンへの制裁金は、1社として過去最高でした。4社は1998年から03年ごろ、欧州主要都市のホテルや空港などで定期的に会合を開催し、ガラスの販売を決めるなど価格カルテルを結んだほか、顧客の割り振りや情報の交換をしていたことが認定されています。欧州の自動車向けガラス市場は年20億ユーロに上り、4社が市場の90パーセントのシェアを占めています。旭硝子は調査に協力したため、制裁金を半額免除されました。サンゴバンは違反を繰り返したため、増額認定を受けています。なお、欧州委員会が、立入調査を実施したのは2005年2月、異議告知書を送付したのは2007年4月でしたReported by Dr. Inoue

 

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Dr. Akira Inoue

欧州競争法を専門とする法学博士・弁護士(日本国及び米国ニューヨーク州)。Baker & Mckenzie GJBJのAntitrust Practice Groupのメンバーの一員である。