European Court of Justice、Parallel Tradeについて注目の判断を下す

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2008年9月16日、欧州司法裁判所が注目の判断について判決を発令しましたね。ギリシアの裁判所が扱う薬品の卸売業者と市場支配的地位にある製造業者間の裁判において、欧州司法裁判所の見解を求められていた案件で発令された判決で、EC条約第82条の解釈が問題になっていた案件です。欧州司法裁判所は、並行輸出取引を阻止する意図で、市場支配的地位にある製造業者が卸売業者からの通常の注文の全てに応じないことは、市場支配的な地位の濫用に当たると判断しました。その上で、本件において、卸売業者からの注文が『通常の注文』といえるかどうかという点の事実認定は、ギリシアの裁判所においてなされるべきであると注釈を付けました。

Reported by Dr. Inoue

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Dr. Akira Inoue

欧州競争法を専門とする法学博士・弁護士(日本国及び米国ニューヨーク州)。Baker & Mckenzie GJBJのAntitrust Practice Groupのメンバーの一員である。