欧州委員会、RWEによるEssentの買収を条件付で承認

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2009年6月23日、RWEによるEssentの買収を審査していた欧州委員会ですが、最終的に、RWEが、従前Essentが有していたStadweke Bremen AGの株式を完全に売却することを条件に、理事会規則2004年139号6条2項に基づき、当該買収を承認しましたね。RWEは、とりわけドイツ、イギリス、チェコ及びハンガリーの電気及び天然ガスマーケットにおける顕著なマーケットプレーヤーですが、オランダの電気及び天然ガスマーケットにおけるプレーヤーであったEssentの買収を企図したものです。Essentはドイツ企業であるStadweke Bremen AGの51パーセントの株式を有しており、ドイツにおける電気及びガス市場の競争が阻害される可能性があるとの懸念が欧州委員会から示されていたところでした。なお、企業結合審査は一次審査で終了しています。Reported by Dr. Inoue

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Dr. Akira Inoue

欧州競争法を専門とする法学博士・弁護士(日本国及び米国ニューヨーク州)。Baker & Mckenzie GJBJのAntitrust Practice Groupのメンバーの一員である。