送油ホース国際カルテル:続報

| | コメント(0) | トラックバック(0)

送油ホース国際カルテルの件で、2007年12月3日、米国司法省は独立系コンサルタント1名とダンロップオイルの重役2名をヒューストン連邦地方裁判所に起訴し、同月12日、被告3名の英国人は、有罪答弁をしました。その結果、Peter Whittle被告は、30ヶ月の禁固刑、Bryan Allison被告は、24ヶ月の禁固刑、David Brammar被告は、20ヶ月の禁固刑に服することに同意しました。禁固刑に加えて、Peter Whittle被告及びBryan Allison被告は罰金10万ドル、David Brammar被告は7万5000ドルの罰金刑を課されることに同意しました。米国司法省は、今回の結果は、海外の競争当局との協力が結実したものであることを強調しています。3名の被告は、英国に移送され、英国企業法2002違反の容疑での公正取引局での捜査に協力し、同法違反の罪について、有罪答弁をすることが予想されます。なお、以前にお伝えしたように、米国司法省は、2007年5月2日、ヒューストンにおけるカルテル会議の後、8名の被告を逮捕しました。Manuli Rubberの重役2名は、2007年9月に起訴され、2008年5月に公判が予定されています。また、Trelleborg Industrieの2名の重役は、2007年11月、有罪答弁の合意し、それぞれ14ヶ月の禁固刑に処せられることになりました。ブリジストンの担当者を含む2名のその余の被告についての処分はまだだされていません。

Reported by Dr. Inoue

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 送油ホース国際カルテル:続報

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://antitrust.main.jp/mt/mt-tb.cgi/51

コメントする

このブログ記事について

このページは、Dr. Inoueが2007年12月19日 23:17に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「欧州委員会に対する協力義務とは何か?」です。

次のブログ記事は「Protection to Corporate Statement」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01

About the Author

Dr. Akira Inoue

欧州競争法を専門とする法学博士・弁護士(日本国及び米国ニューヨーク州)。Baker & Mckenzie GJBJのAntitrust Practice Groupのメンバーの一員である。