欧州委員会、ドラッグメーカーに対する捜査を強化

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2008年1月16日に実施されたドーンレイドに関連して、欧州委員会が調査を強化しているとの報道が一斉になされましたね。2008年1月16日のドーンレイドについては、当情報局からもご報告したところでした。欧州委員会は、ジェネリック薬品が欧州市場で普及しない原因について分析を進めており、その原因として反競争的な行為がなされている可能性について調査を進めています。欧州委員会は既に100以上の製薬会社に質問状を送付し、また80ほどの医療機関から情報を取得していると報道されています。欧州における製薬市場の分析結果については2008年秋にプレリミナリーレポートが完成し、2009年秋には最終版のレポートが完成の予定です。現在のところ、欧州委員会は、反競争的な行為の有無にかかる事実認定について、何らの結論にも達していないとしています。

Reported by Dr. Inoue

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このページは、Dr. Inoueが2008年5月18日 23:12に書いたブログ記事です。

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About the Author

Dr. Akira Inoue

欧州競争法を専門とする法学博士・弁護士(日本国及び米国ニューヨーク州)。Baker & Mckenzie GJBJのAntitrust Practice Groupのメンバーの一員である。