ヴァージニア大学研究記/USA for a Young Lawyer from Japan
Drafted by Dr. Akira Inoue |
SNOW FALL IN CHARLOTTESVILLE |
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January 22, 2005 Spring Semesterが開始し、早くも1週間が経過しました。冬休み中、親元に帰省をしていたと思われる学生も大学に戻ってきたため、大学には、活気が戻ってきました。大学の図書館も、冬休みに比較して、授業の予習をする学生、研究のために文献の収集をする学生などが圧倒的に増えました。小職の今学期は、論文執筆が中心になり、修士論文の指導をお願いしているC.Goetz博士の研究室で過ごす時間が増えそうですが、論文執筆に有益な授業もいくつかとります。独占禁止法上の合併規制を扱うセミナーもその一つです。セミナーではレクチャーと異なり、授業の参加人数も10人程度で、授業への参加が、かなり厳密に求められます。つまり、毎回の授業で、問題点についての自分の見解の表明を求められます。若い学生と議論をするのは、非常に楽しいです。検討不足の見解でも、教授は頭ごなしに否定をすることはなく、いい点についてまず褒め、それから、問題点を指摘するというスタイルをとっているのが、印象的です。
小職の研究は、冬休み中に、買手寡占市場についての分析がかなり進み、自分の分析を書面に落とす作業をしています。また、小職の経済学的分析が、日本の訴訟制度上の主張立証構造にどのように反映されるのかを、最高裁1984年2月24日判決を参考にしながら研究を進めています。買手寡占市場の構成により、procompetitive
effectが発生する場合があり、このような効果が、anticompetitive harmをswampする場合の市場分析については、米国にも研究があるものの、分析が甘いというのが、小職の率直な感想です。修士論文の期限までに、完全な分析が終了するかわかりませんが、もう少し、厳密な検討ができればと思っています。
当地ですが、年明け以降、暖かい日が続いていたものの、Spring Semesterの開始にあわせて寒波が到来し、以降、氷点下の日が続き、1月21日には、とうとう雪になってしまいました。上の写真は、同日、天候が回復した後に撮影した大学の中庭です。また、下1枚目の写真は、同日午前中に、小職のアパートの周りを撮影したものです。気温が非常に低いので、雪のきめも非常に細かく、路面は、凍結していて、通常速度での車の運転は、少々、危険であるように思いました。ただ、天気予報によると、この寒さは、あまり長続きしないとのことなので、一安心です。下2枚目の写真は凍結してしまった小職の乗用車です。
今学期も、なお一層、精進を重ね、皆様のお役に立てるような研究を完成できるよう、頑張りたいと思います。
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Record of Study at University of Virginia |
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Virginia Top Page |
2004.8.15 |
Arriving at Charlottesville |
2004.9.11 |
Fall Semester Has Started |
2004.10.16 |
Respire to Have Fall Break |
2004.11.7 |
Red Leaves in Charlottesville |
2004.12.20 |
Merry Christmas in Charlottesville |
2005.3.5 |
Japanese Antitrust Regulation of Cartels |
2005.3.20 |
Spring Break at UVA |
2005.3.28 |
The Southern Hospitality |
2005.4.8 |
Spring Has Come at Charlottesville |
2005.4.18 |
LL.M. CONFERENCE 2005 |
2005.5.8 |
Final Examination at UVA |
2005.5.18 |
Master's Thesis |
2005.5.22 |
Commencement at UVA |
2006.6.27 |
Swearing in Ceremony at Albany |
Record of My Study after University of Virginia |
2007.8.2 |
Ph.D. Degree at Chuo University |