ヴァージニア大学研究記/USA for a Young Lawyer from Japan
Drafted by Dr. Akira Inoue |
SPRING BREAK AT UVA |
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March 20, 2005 Spring Semesterが開始し、7週間が経過し、大学は、Spring Breakになりました。学生は、旅行をしたり、親元に帰ったり、思い思いに過ごしているようで、大学には、人気がなくなってしまい、図書館で勉強をしている学生の数も、セメスター中と比較すると、随分と少なくなりました。
小職は、修士論文を執筆する傍ら、修士論文とは別に執筆を進めていた、独占禁止法上の合併規制に関する論文"The
Potential Competition Doctrine in Antitrust Cases"を完成させました。特定の事業者が市場外に存在しながら、その存在自体が市場中の競争を高めている場合に、当該特定の事業者と市場中の事業者が合併することによって、特定市場の競争が低下する場合があり得るのですが、このような合併は、伝統的な合併規制の類型である水平型にも垂直型にも該当しないこともあり、日本では、ほとんど、検討が加えられることなく、今日に至っているのが現状です。米国では、既に、1984年にこのような潜在的競争業者との合併についての規制がガイドライン化されており、参考になる連邦最高裁、下級審の判例も存在します。そこで、小職の論文では、米国において確立された理論的体系を整理しつつ、このような理論的体系を日本にどのような形で導入できるか、日本におけるガイドライン、独占禁止法上の法体系との整合性はどのようになるのか、日本におけるガイドラインを実際の合併事案に適用する際に米国において確立された法体系を参考にした場合、どのような結論が導かれうるのかを検討しました。独占禁止法上の合併規制に関する研究は、米国のほうが、日本と比較して圧倒的に進んでおり、研究の価値が高いというのが、小職の個人的な印象です。
上の写真は、当地Charlottesvilleから車で500マイルほど南に移動した場所に位置するCharleston市内を撮影したものです。小職がCharlestonを訪れた際は、すでに初夏の陽気になっていました。Cooper
Riverを臨むWaterfront Parkからの景色は圧巻でした。
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Waterfront Parkから臨むCooper River |
Charlestonから車で20分ほど離れた場所に位置するMagnolia Plantation |
上及び下2枚目の写真は、Magnolia Plantationの一風景を撮影したものです。アメリカ南部の雰囲気を今に伝える施設です。当地、Charlottesvilleの春はまだまだという感じですが、今後も、充実した研究をできるように頑張りたいと思います。 |
Cooper Riverから望むCharleston市内 |
Magnolia Plantationの一風景 |
Record of Study at University of Virginia |
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Virginia Top Page |
2004.8.15 |
Arriving at Charlottesville |
2004.9.11 |
Fall Semester Has Started |
2004.10.16 |
Respire to Have Fall Break |
2004.11.7 |
Red Leaves in Charlottesville |
2004.12.20 |
Merry Christmas in Charlottesville |
2005.1.22 |
Snow Fall in Charlottesville |
2005.3.5 |
Japanese Antitrust Regulation of Cartels |
2005.3.28 |
The Southern Hospitality |
2005.4.8 |
Spring Has Come at Charlottesville |
2005.4.18 |
LL.M. CONFERENCE 2005 |
2005.5.8 |
Final Examination at UVA |
2005.5.18 |
Master's Thesis |
2005.5.22 |
Commencement at UVA |
2006.6.27 |
Swearing in Ceremony at Albany |
Record of My Study after University of Virginia |
2007.8.2 |
Ph.D. Degree at Chuo University |