2011年10月アーカイブ

欧州委員会は、旭硝子、日本電気硝子、及びドイツのショットが、テレビやコンピュータのスクリーンに使われる陰極線管について価格カルテルを締結したとして、合計1億2874万ユーロの制裁金を賦課することを明らかにしましたね。内訳は、旭硝子に対して4514万ユーロ、日本電気硝子に4320万ユーロ、ショットに対して4040万ユーロです。但し、三社に対する制裁金は、カルテル行為を認めたことから10%減額され、また、日本電気硝子とショットは、欧州委員会への協力が評価されてさらに減額されました。米コーニングと韓国のサムスン電子との合弁企業もカルテルメンバーでしたが、制裁金減免申請により、制裁金を免除されました。Reported by Dr. Inoue

About the Author

Dr. Akira Inoue

欧州競争法を専門とする法学博士・弁護士(日本国及び米国ニューヨーク州)。Baker & Mckenzie GJBJのAntitrust Practice Groupのメンバーの一員である。