最近の企業結合事例の最近のブログ記事

2009年8月7日、欧州委員会は、Barclays and CNP Assurances によるBarclays Vida y Pensionesの買収を承認しましたね。Barclaysは、投資銀行業務等を行う一方、CNPは生命保険、年金商品等を扱う保険会社であり、関連製品市場が異なり、欧州委員会の審査は、simplified merger prosedureにより実施されました。Reported by Dr. Inoue

2008年4月29日、欧州委員会は、OracleのBEAに対する買収について承認しましたね。買収のスキームは、OracleがBEAの発行済み株式の全てを1株19.375ドルで購入し、BEAがOracleの100パーセント子会社になるというものです。取引総額は85億ドルに上るといわれており、欧州委員会における審査手続は2007年10月に開始されたものです。

欧州委員会によると、OracleとBEAは直接の競争関係になく、また、仮に買収が成立したとしても、関連製品市場において競争力のある競争相手がおり、消費者としては、代替の選択肢があることを理由として掲げています。欧州委員会は、関連製品市場の外縁をミドルウェア製品市場として確定して調査を実施したようです。

なお、水平的合併について適用すべきテスト及び分析の手法については、欧州委員会は、2004年5月1日にガイドラインを明らかにしています。当該ガイドラインによると、結合は、市場力がその結果増加する、あるいは複数の販売者への競争上重要な圧力を排除することで、市場の競争を著しく害することがあると指摘されています。取引の最も直接的な効果は結合当事者間の競争の消滅です。また、ガイドラインでは、競業企業間の競争の程度など、欧州委員会が考慮に入れる要素についての説明も提供されています。

Reported by Dr. Inoue

 

織物生産の大手であるItemaのBarcoVision買収について、欧州委員会が詳細審査を開始しましたね。欧州委員会は、2008年8月26日までに、当該買収により市場の支配的地位が創設されるかどうかについて分析をします。両者の合併は、垂直的合併の側面を有しており、とりわけ、BarcoVisionが提供する巻機は、織物工場において欠くことができない重要部品であることから、当初から、競争阻害的効果の発生が懸念されていたところです。両者は、詳細審査の開始により合併自体が影響を受けることはないとしていますが、2008年9月30日まで、取引の完了を延期しました。

Reported by Dr. Inoue

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